井上功一 Koichi Inoue
1969年生まれ 山口県山口市出身
高校在学中にドラムをはじめ、マイルス デイビスを聴いて、JAZZに興味を持つようになる。
山口のジャズライブで故日野元彦氏の演奏を聴き、弟子入りを決意。
その後、上京し元彦氏のボーヤ(バンドボーイ)をする。

23歳の時、秋山一将(g)クァルテットでプロとして活動をはじめ、
以後 故本田竹広(p)G、故鈴木宏昌(p)、吉岡秀晃(p)G、五十嵐一生(tp)G他、数多くのグループに参加。
そのほか、寺井尚子(vl)、高橋知己(ts)、西尾健一(tp)等と共演を重ねる。

2000年 和田誠監督、真田広之主演、映画「真夜中まで」にドラマーとして出演。

同年、日野皓正(tp)Gに入り、6年間レギュラーメンバ−をつとめる。
その間、国内他、インド・パキスタン、カンボジア、ラオス、ニューヨーク、韓国公演に参加。
2005年 日野皓正CDアルバム「ドラゴン」上海レコーディング
2006年 日野皓正CDアルバム「クリムゾン」にも参加。

現在は、鈴木央紹(ts)、市原ひかり(tp)、武田桂二(b)と、自己のリーダーグループを結成。
近年の活動目標として、山口でのサマーライブツアーを毎年計画している。微力だが地元に音楽で貢献できればと考えている。2009年は甚大な被害となった山口大雨土砂災害に対する募金を集めながらのライブを決行(名古屋、大阪にてご支援いただいた皆様、この場を借りて、心より深く御礼申し上げます。)
2009年 北九州Jazz Collectionにゲストプレイヤーとして出演し、岩崎大輔(p)、吉田次郎(g)と共演。
土岐英史(as)G、坂井紅介(b)G、等、数多くのグループに参加している。

浅草橋「HOT MUSIC SHOOL」では、ジャズの魅力を広くそして分かりやすく伝えるべく、ドラム科の講師を務めている。

熱く燃えるJazz、心に魂に響く音を求めて、日々腕を磨いている。

プロになるまでの長ーい道のり編

1969年 山口県山口市で豊かな自然に囲まれすくすくと育っていた・・・はずだった。

16の自分に疑問を感じることもなく、理数系の進学校に入学していた俺は、日がたつにつれ、周辺とのギャップに違和感を感じはじめていた。
毎日ジレンマを感じつつも、そんな心の隙間を音楽でうめていたように思う。

洋楽のレコードに夢中になっていた俺は、その縁で山口出身の異色ドラマー“ドラビデオ”で知られる「一楽儀光」氏に出会う。ドラマーになるきっかけを作ってくれた人だ。
ある日、彼の誘いで偶然座らせてもらったドラムセット。
その時に初めて思い切り踏み込んだバスドラムの一音、「ドゥン!!」
今も昨日のことのように思い出せる。頭で身体で感じることができる。

ある日、すごいドラマーが山口下関にくると聞いて、生のジャズライブを初めて聴きに行った。それが、我が恩師、故「日野元彦」氏(以降 トコさん)だ。
その演奏を聴いて「これだっ!!」と稲妻のような衝撃を受けた俺は、瞬間「トコさん」の弟子になるんだ!と心に決め、興奮冷めやらぬまま勝手に上京を決意していた。

まずはトコさんの弟子だった光市のジャズドラマー「久原朗揮」氏に付いて学び始める。

この後はどんどんJAZZにのめり込み、特に「Miles Davis in Berlin」のレコードを聴きまくり、Tony Williamのシンバルレガードに聴き惚れていた。

19歳、バイトバイトバイトを重ね、やっと上京するチャンスがめぐってきた。
何のコネクションもないまま、思いつきで東京に出てきた俺は、トコさんの経営するライブハウス「六本木alfie」に通い詰めた。
この頃のトコさんは、42,3。目つきは日本刀のような鋭さで、頭はチョンマゲスタイル、侍みたいですっげえ怖かったのを覚えてる。まったく相手にしてもらえない日々がつづいたが、粘りつづけてなんとかボーヤになることができた!
トコさんは俺のことを「YOU」と呼んでいた。初めて「イノウエ」って名前で呼んでくれるまでには、なんと2年もかかった。
その時は、嬉しかったなぁ・・・・。

ボーヤの毎日はとにかく刺激的だった。
生きるためのアルバイト以外の大半の時間をalfieで過ごし、その日の演奏の話や、音楽の話を兄弟子の「藤山英一郎」らと朝まで話し合ったり、怒られたり、怒られたり怒られたり・・・・・の日々。そして、たま〜に褒められたり。

その後「西尾健一(tp)」の誘いで、新宿西口でストリート演奏を始めた。
これまた相当に刺激的だった。おもろい話は数限りない。

ボーヤ時代の感激した想い出といえば、トコさんのレコーディングで初めてN.Y.に連れ行ってもらったときのこと。
Steve Swallow(b) Dave liebman(ts) John Scofield(g) Mike Stern(g)らの演奏を間近で聞いた時だ。
この時の身震いするような感動は今でも忘れられない。
アルバムタイトルは「Sailing Stone」「It’s there」の2枚は、超名盤。
俺の想い出もたっぷりつまっている。

大笑いあり大涙ありのボーヤ時代の想い出はつきない。
(いつかBlogにつづっていけるか(笑)・・・・。)

なんのかんので上京から4年、23歳で念願のプロ活動をスタートしたのだ。

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